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池松壮亮終戦65年特別ドラマ『15歳の志願兵』愛知一中・軍隊少年を熱演!! [池松壮亮]

池松壮亮さん主演特別ドラマを紹介します☆


全国屈指の進学校愛知一中での実話に基づき、
軍国少年を生み出した裏側をドラマ化!!



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池松壮亮さん主演ドラマ『15歳の志願兵』を紹介☆




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「15歳の志願兵」はNHKで2010年8月15日に
戦後65年目を迎える2010年ドラマ特別番組でした。



この作品は昭和18年に実際に起きた
愛知一中で生徒たちが予科練志願に総決起した
出来事を元にしたフィクションです。




軍部が学校に圧力をかけ、
中学生を「軍国少年」に変えていった真実が
今、明らかになる。





『友だちがいた。夢があった。でも、戦争があった。』




あらすじ・キャスト・ムービーを是非ご観覧ください。






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~あらすじ~




太平洋戦争末期



エリートと呼ばれる愛知一中の生徒たちは
戦局を冷静に見つめていた・・・。



しかしある日決起集会で状況は一変する。



愛知一中の配属将校で卒業生の坂町孝之助が
生徒たちに対して



「国家のために個人の学識を捨てるべきだ」



と殉国の精神を訴え生徒たちに影響を与える。



そしてその出来事をきっかけに、
全校生徒700人が戦争に行くことを志願
その裏には軍の兵士不足解消の思惑があったが、
少年たちの心は戦争へと飲み込まれていく。



そこには切り裂かれた少年たちの友情
そして彼らを戦場に送らなければならなかった
教師や親の葛藤があった。




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「戦争はくだらない」




人間の生きている意味とは・・・



時代に翻弄されていく人間たちを
鮮烈に詩情豊かに描いています。





~「15歳の志願兵」ムービー~










~キャスト~




藤山正美(15) - 池松壮亮




愛知一中の三年生で端艇部に所属している
学力優秀な少年



勉学こそが自分たちの使命だと考え、
戦争に対し関心を持っていなかったが
純粋であるが故に周りの空気に飲み込まれ
甲飛生に志願する。




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藤山順一(45) - 高橋克典




正美の父で愛知一中の英語教師。



生徒を戦場に送ることには消極的で、
本心では一人息子の正美を予科練に
行かせたく無いと思っているが教師という立場上、
口にすることができない。




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笠井光男(15) - 太賀




愛知一中の三年生で正美の親友。



文学を愛し将来は作家になることを夢みていた。



戦争を冷ややかに見つめる一方で、
軍人ある父や兄たちが個人の命を捨て
国のために戦場で戦っているという現実に
追い詰められていき全ての夢を捨て甲飛生に志願する。




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藤山明子(39) - 鈴木砂羽




正美の母。



息子の正美が愛知一中の生徒で
あることを誇りに思っており、
甲飛生志願に反対する。




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坂町孝之助(26) - 福士誠治




愛知一中の配属将校で卒業生。



時局講演会で学力優秀な愛知一中生に対して
殉国の精神を訴え生徒たちに影響を与える。




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笹塚清志(42) - 平田満愛




知一中の体錬教師。



自身がノモンハン事変で戦った経験があり、
愛知一中の生徒たちも国のために
戦場に行くべきという思いを訴える。




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山村登美(39) - 夏川結衣




光男の母。



学校にもあまり通えない貧しい家系で育ち、
将校である光男の父とは身分の違いから結婚が許されなかった。



二人の間に生まれた光男だけが息子と認知され、
血のつながらない光男の兄たちと共に育て上げた。




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~感想~
(少しネタバレあります)



この時代には生きたいという事を
口に出すことが許されず服従精神がない者は
非国民とされる何とも言えない時代です。



教師や配属将校の指導や演説、
上級生たちのつくりだす雰囲気によって、
少年たちが航空兵に「自発的に」志願せざるを得ない状況が
とてもリアルに描かれています。



そしてドラマの中では考えさせられる言葉が沢山出てきます。



「人間が生まれたきた意味は何なんだ」
この言葉は簡単に言えるものではないと思います。



今の時代と戦争の時代ではこの言葉の重さの意味が
かけ離れていると思います。



自分の学問・将来より国家の為
戦争という言葉がより強く嫌な感情を生みます。



この時代の大人は戦争しかなく
その子供も当たり前のように戦地に行くように
指導される・・・人権なんてないです。



生きることを望んではいけない
自分の将来を望んではいけない。



私の何とも言えないシーンは
序盤での決起集会で一人の少年が言ったこの言葉です。



「国家なくして個人はなりえない



すべての夢を捨てます」



この言葉をのべ自分を非難する少年は
涙ながらに自分自身に言い聞かせているようでした。



行きたくないということは許されない



子供の親は行かせたくないのが当たり前で、
一人息子でも何も関係なく


「戦争に行くために生まれた」


とても重たく悲しい言葉です。





そして終盤で戦死した親友の死の前日の日記を
親友の母から渡され涙流しながら正美が
読み上げるシーンは本当に言葉をなくします。



その日記の内容がこちらです






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~ムービーでご覧になりたい方はこちらで観れます~






~友へ~




空は晴れて星が出ている。



私の心は澄み切っている。


母の顔を見ればまた、
また感傷におちいるかもしれないが
悔恨や未練は、先日あの川へ捨ててきた。



わが友はそんな私に気がねをしているのだろう。



明日、わが友は見送りにきてくれるだろうか。



堂々と見送ってほしい。



そして、堂々と生きてほしい。



私もそうするつもりだ。



人間は、何のために生まれてきたのか。



その答えを捜すつもりでいる。



わが友よ、あの日私は考えるのをやめた。



だけど、それは間違いだった。



考えをやめること、それこそが人間の敗北なのだ。



だが友よ、私はまだあきらめてはいない。



戦争をしているのは人間で、戦場にいるのも人間ならば、



どこにいても、どこへいこうと、私は戦いのさなかにも
崇高な芸術を描き出すことができるだろう。



そうするつもりだ。



私は人の心に向かって、心の眼をむけようと思っている。



銃や剣ではなく、心眼を向けるのだ。



そしてペンをとるのだ。



友よ、私は戦場で人を殺すのではなく、
人が生きるための魂を存分に描き出そうと思う。



友よ、いつか戦場でみた人間の魂の描いた作品をきみに読ませたい。



友よ、そんな日が早晩やってくることを願わずにはいられない。



早く、こんなつまらない戦争が終わることを祈らずにはいられない。



友よ、それまでさらばだ。



お母さん、寂しくさせることをお許しください。あなたに永久の幸あれ



・・・





この手紙を読み終えた時に親友の母親が


「私に学問があれば、
あの子の気持ちを理解できたんですかね。

あの子を死なせずにすんだんですかね」
と問うのに対し正美が



「僕たちは学校で死ねと教わったんです。


学問がなかったのはこの国です。」



痛切な、本当に心にのこる言葉でした。




この作品は何年経っても見るべき作品だと思います。
そして池松さんの演技の凄さが改めてわかります。



池松さんと太賀さんでなければ
こんなに心に響くものはなかったのではないかと
思ってしまうほどお二人は素晴らしかったです。



是非観てください。



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『友だちがいた。夢があった。でも、戦争があった。』







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